カテゴリ: 意味怖

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夏ということもあり、
久しぶりに大学のサークルメンバーにLINEで

 

夏だし海に行こうぜ!

 

と招集をかけた。

 

行きま!

泳ぐぜっ♪

水着美女で目の保養…

(スタンプ)

急に言われても…水着買ってあるし!

 

LINEメンバー10人に招集呼び掛けた所、
コメントは無くても既読がついてた為、全員参加と認識。

 

日にちは〇日なっ!

と送信。

 

了解!

OK!

(スタンプ)

りょーか♪

既読

 

全員、オッケーってことで、今から楽しみだ♪

 

数分後、LINEにこんな内容が送信されてきた。

 

今、ふと思ったんだけど

 

ん?どした?

 

何?

どっかした?

既読

(スタンプ)

 

メンバー全員が既読しているのが分かる。

 

何で……既読付いてるの……?

 

俺達のテンションは一気に落ちた

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバーの中ですでに亡くなっている人がいる。

 

そのため、全員が既読になるはずがないのに

全員既読になっていた。

 

亡くなっているはずの人が

どうやって既読をつけたのだろうか…

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俺「…ふん

 

何回も通ったこの道

 

雨が降ったために
妙な静けさが違和感を生む

 

時刻は21時14分
俺は家に帰っている

 

カラオケでついつい…な。

 

ふと前方を見る

 

俺「…ん!?

 

老人が一人
傘もささずに歩いている

 

俺は余裕で追い抜いた。

 

次の突き当たりを右にまがった。

 

…俺は目を細めた


俺「あれ…?

 

追い抜いたはずの老人が前に

 

俺「人違い…か?

 

俺は疑心暗鬼になりながらも
その老人を抜き去った

 

ふと、寒気がして後ろを振り向いた

 

老人が口をパクパク動かしてる

 

俺「…お・お・え?

 

公園の大きな時計の長針が
21時14分をさした

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

老人は

おおえ

と言っているのではなく、

もどれ

と言っている。

 

前半でも後半でも

21時14分なのは

老人が時間を戻しているため。

 

追い抜いたはずの老人が前に

と言っていることから

時間を戻しても

語り手の記憶は消えないようだ。

 

実際に体験したら

無限ループに陥っている感覚になり、

非常に恐ろしくなりそうだ…

 

 

それにしても老人は

追い抜かれただけで時間を戻している?

 

だとしたら相当な負けず嫌いなのだが…

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曲がり角で停車。ここ、信号ないのよねぇ…あ、右からくるのは○○くんママ♪

 

後ろを振り返って○○くんが大好きな娘をみたけど、

 

手にお菓子を持ったまま寝ちゃってるし!

 

仕方ないなぁ…せっかく大好きな○○くんと偶然会えたのに…まったく!うちの娘は!

 

右折する為、アクセルを踏み、進路…

 

影が左に見えた!?と

 

一瞬の間を置いて衝撃が伝わってきた。…あっという間の出来事だったけど、一体…

 

知らない女性が左から走ってきて、車の前方にしゃがんでみえなくなる。と、男の子を抱えて立ち上がった。…血まみれ…だ!

 

喉がカラカラに渇く。大変な事をしてしまった…。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本文=暗号

タイトル=暗号を解く鍵

になっている。

 

まず、タイトル『左右確認』に従って、

本文の左右、

つまり、文頭と文末の文字を見てみると、

 

まま

うど

てし

しは

うろ

かと

いい

しだ

のた

 

『左右確認』というと、

「右見て左見て」

という順番だったはず。

 

そのため、この文を

「右左右左・・・」と読んでいく。

 

まま

どう

して

はし

ろう

とか

いい

だし

たの

 

つまり、

ママどうして走ろうとか言い出したの

となる。

 

これは車に轢かれた男の子の言葉。

 

男の子は母親に

一緒に走ろう」とか言われ、

走っている男の子を母親が追いかけてくるのを

楽しもうとしてた?

 

しかし、男の子が走った結果、

車に轢かれてしまった。

 

母親は男の子を轢かせるために

男の子に走ろうと言い出した。

 

母親は男の子に死んでほしかったのか、

それとも「当たり屋」だったのかはわからないが、

母親の目的は達成されたのだろう…

 

運転手である語り手からすると

本当に迷惑な話である…

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只今の時刻は8時10分!ニュースをお伝えします。
―――――犯人は自らを"ヤドカリ"と名乗り逃亡中。
警察は全力をあげて、捜査をしている模様です。
以上、中継でした――

 

最近よく流れているニュースだ。

 

何でも、犯人は工具や金属の扱いに長けていて、
いとも簡単に他人の家に忍び込むらしい。

 

居住者を殺し、
一日~二日くらいその住居に住み着き、
また別の家を探す。

 

ちょっと飽きっぽいヤドカリみたいな奴だとか。

 

ぴったりの名前かもしれない。

 

(報道ってすごいなぁ。
ちょっと事件が起きただけですぐに嗅ぎ付け、
世間に広まる。
これじゃあ迂闊に犯罪もできないはずなんだけど…
それでもやる人ってよっぽど自信過剰かバカか…(笑)
それとも………っと…あらら、もうこんな時間
)

 

私はリビングにあるはずのリモコンを探し
クーラーの電源を切り、テレビを消し、
戸締まりを確認したところで荷物を確認して外へ出た。

 

相変わらず重いなぁ…(笑)

 

電車に乗って、
暇潰しにヤドカリについて調べる。

 

少し子供向けのページだけど
分かりやすく書かれている。

 

ヤドカリは自分が快適に過ごせる家を見つけるプロなんだ!とか、
まぁそんな感じの砕けた文章だった。

 


電車を降り、
時刻は大体18時くらい。

 

早いところでは勤務が終わっている時間だ。

 

さて、私も帰るかなー?

 

私好みの閑静な住宅街に寂しく響くのは
誰に聞こえるわけでもない独り言。

 

苦笑いと共に溜め息を一つ吐いて
家の前に立つ。

 

鞄からカギを取り出し、
鍵穴に差し込む。

 

カギをクイッと捻り、扉を空け、
家に入り鍵を閉め、
まず最初にするのはクーラーを点けること。

 

は~~~~~~涼しい~~~~~~~!
夏はクーラー無いと暑くてやってらんないよね~~~~~~~♪

 

次に私はキッチンに向かい、
戸棚の確認をしてから冷蔵庫を開け、
ビールを取り出た。

 

玄関からは見えない方の椅子に座り、
主人の帰りを待つ。

 

飛びっ斬りのサプライズをしてやろう(笑)

 


――ガチャッ

 

鍵を開ける音がした。

 

主人の帰宅だ。

 

私はサプライズをする為、息を殺し、
キッチンに隠れる。

 

玄関から居間に繋がる廊下では主人が

 

あれぇ!?クーラーちゃんと消したはずなんだけどなぁ…電気代勿体無い……

 

なんて嘆いてる。

 

ま、私には関係無いけどー♪

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手こそが連続殺人鬼である

ヤドカリ』である。

 

相変わらず重いなぁ…(笑)

というのは、

家に侵入したり人を殺すための道具が

たくさん詰まっているからか?

 

飛びっ斬りのサプライズ

というのは変換ミスではなく、

本当に飛びついて斬ってやろうとしている。

 

 

 

 

犯人は自らを"ヤドカリ"と名乗り逃亡中

語り手自ら『ヤドカリ』と名乗っているみたいだし、

余裕だなぁ…

 

自ら名乗っているとなると

殺した後に血で

ヤドカリ』とでも名前を書いているのだろうか?

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9月9日

 

きょうはボクのたん生日でした。

 

でもパパとママはボクがかえって来ても

 

おむかえしてくれませんでした。

 

いつもだったらおかえりって

 

言ってくれるのになぁ。

 

その代わりにママがしまい忘れた

 

せんたくものが風でゆれていました。

 

ママがいつも着ている赤いセーターとスカート

 

となりにはパパがいつも着ているパジャマが

 

きぃーきぃー音をたててぶらさがっています。

 

もうすぐまっくらな夜になってしまいます。

 

パパとママ、早くかえって来ないかなぁ。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ママがいつも着ている赤いセーターとスカート

となりにはパパがいつも着ているパジャマが

きぃーきぃー音をたててぶらさがっています

これは服だけでなく

中身も入っている。

 

つまりパパとママは

首吊り自殺を行った。

 

よりによって子供の誕生日に…

と思ってしまうが、

子供に自殺した印象を残したかったのだろうか…?

 

そう考えると両親の抱えていた闇が恐ろしい…

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