2017年06月

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人嫌いになって、1人遠く離れた車も通らないような山奥で

 

暮らすようになったおじいさん

 

そんなおじいさんの心を解きほぐそうと、

 

孫のジェシーは毎日毎日おじいさんに手紙をだした。

 

その手紙が毎日届くようになってから数ヶ月ほど立った後、

 

急に手紙がこなくなった。

 

今やその手紙が毎日の楽しみになっていたおじいさんは、

 

どうした事かと心配になった。

 

山奥から街に出てきて孫の家を訪ねると、なんと孫は何者かに殺されていた。

 

おじいさんは酷く悲しんで、絶対に犯人を捕まえてやろうと思った。

 

いや、もう犯人は解ってる。犯人は奴しかいない…

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎日毎日手紙が届くようだが、

おじいさんの住んでいる場所は

『遠く離れた車も通らないような山奥』

 

果たしてどのくらいの時間をかけて、

郵便配達をしていたのだろうか…

 

人嫌いなのでおじいさんは誰かと会っているわけでもないはず。

 

しかし、

『もう犯人は解ってる。犯人は奴しかいない…』

と言っている。

 

ということは、犯人に目星がついているということ。

 

おそらく犯人は手紙を配達しているもの、

「郵便配達員」だと思っているのだろう。

 

毎日毎日山奥まで行って手紙を届けるのが

億劫になってしまったため孫を殺した。

 

しかし…山奥まで行くのが面倒、というのであれば、

このおじいさんを殺せばよかったのではないだろうか?

 

おじいさんが山奥にいることで、

孫以外からも手紙が届くかもしれない。

 

しかも、山奥で人嫌いなので殺されていたとしても

気づく人はなかなかいないのではないだろうか?

 

おじいさんの家に行く人がいなすぎて、

郵便配達員が疑われるのかもしれないが、

おそらく街など山奥よりは人が多いであろう場所に住んでいた

孫に比べれば足はつきづらいように思う。

 

にも、関わらずおじいさんではなく孫が殺された。

 

ということは、もしかしたらおじいさんが犯人だと思っている相手は

間違っているのかもしれない。

 

これからおじいさんは復讐を企みそうであるが、

復讐の相手を間違えてしまったら…。

また、新たな悲劇が生まれそうである。

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うちのアパート、隣は男の一人暮らしのはずなんだけど、

 

ふと耳をすますと、ときどき女の子の声が聞こえてくるんだよ。

 

最初は恋人でも来てるのかと思ったけど、そんな感じでもない。

 

なんか、泣き声混じりに、お経みたいにずっとブツブツ言ってるの。

 

つ、通報したほうがいいかな?

 

友達もいない。もちろん、恋人もいない。

 

そんな寂しいおれの部屋に、巨乳で牛耳コスの美少女が訪ねてきた。

 

牛娘「どーもー、クダンちゃんでーす。
ただ今、クダンちゃんラッキーキャンペーンってのをやってまして、
あなたが見事に当選されました!」

 

なんだか、スパムくさいが、それは置いておいて。

 

おれ「で、なに。当選すると、なにか貰えるの?」

 

牛娘「なんでも、ひとつだけ、予言したげますよお。

明日の株価だろうが、今週末の競馬の結果だろうが、

お望みのままです。やったね、これで大金持ちだね!」

 

金か。金なんて欲しくない。

 

おれ「それより、友達が欲しいとか、恋人が欲しいとか、
そういう願いは叶えてくれないのか?」

 

牛娘「いやあ、そういうのは、ちょっとクダンちゃんの能力じゃないです」

 

おれ「ちっ。使えねーやつだな。
まあ、いいよ。じゃあ、円周率でも予言してくれ」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半と後半で語り手が変わっている。

 

『友達もいない。もちろん、恋人もいない。』

から牛娘のクダンちゃんが来た後半の語り手。

 

前半の語り手(クダンちゃんが来た隣の住人)が言っている

『泣き声混じりに、お経みたいにずっとブツブツ言ってるの』

というのは、クダンちゃんが延々と円周率を言っている様子。

 

そりゃ終わることのない円周率を延々ということになったら、

泣き入る…というかもう絶望ですわな・・・。

 

しかし、それが終わるまで(終わらないけど)帰れないのであれば、

後半の語り手も迷惑だろうに・・・。

 

「もう結構!」

とか言えば帰ってくれるのかな?

 

それにしても、牛娘のクダンちゃん・・・

不憫すぎてこちらが悲しくなってしまう・・・。

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いや、ゴメン冷やかしだから、気にしないで。

 

隣のお店のぞいたついで。

 

へぇ、お隣は弟さんがやってるんだ。

 

石けんと毛布のお店、って変わった品揃えでビックリしたけど、

 

おたくの古着もビックリの御値段だね。

 

それにしても、儲かってるの?

 

こんな山の中に店を出して。格安だから客が来るって?

 

でこの品数を安く仕入れるのは、大変なんじゃない?

 

商売ってのはさ、持ちつ持たれるだから、良心的すぎるのもどうかと思うよ。

 

ああ、これ?似合うかな?

 

そう、じゃあ、試着室で着てみていいかい?

 

いや、マジでこのスーツが1000円なんて店長、良心的すぎるって。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

試着室が二重扉になっていて、その場で身ぐるみを剥がされる

といったことがあるらしい。

 

『石けんと毛布のお店』

人の脂肪で石けんが作れるようなので、

ここで拉致して余すことなく利用される…ということだろうか。

 

安すぎるお店にはわけがある、ということだろう。

 

語り手が拉致されるかどうかはわからないが、

表向きは良心的でも裏では…

なんてお店は実際にありえそうなため、

近くにそういうお店があるのかと考えるとゾッとしてしまう。

 

…まぁ、そういうお店があったとしても、

そもそも入らない気もするが。

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別にかっこいいわけでも、

 

勉強やスポーツができるわけでもなく

 

初めて会ったときは、なんとも思わなかったんですが、

 

何度か会ううちに、好きになっていきました。

 

毎日彼のことを想っているのに

 

奥手な私はアプローチも出来ずに

 

恥ずかしくて彼を避けてしまう始末。

 


ある日「両想いになるおまじない」をネットで探して、

 

藁にもすがる勢いで実行してみました。

 

好きな人の名前を魔法陣の真ん中に書いて、

 

その紙を持ち歩くという、簡単なものなんだけど

 

そうしたら、なんと、驚くことに

 

しばらくして彼と付き合うことになりました!

 


あのおまじないは本当に効くんだ。

 

彼は私を大好きになってくれています。

 

彼には悪いけど、その気持ちに全力で応えていくから、いいよね?

 


この前、彼のお財布に、

 

私の名前が書いてある魔法陣の紙が隠してあったの。

 

可愛くて笑っちゃったけど、

 

なんて似たもの同士なんだろうって、

 

あと、そこまで想ってくれてるんだって、嬉しかった。

 

いまはとても幸せです。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『初めて会ったときは、なんとも思わなかったんですが、
何度か会ううちに、好きになっていきました。』

 

好きになった理由が特に書かれていない。

なぜ好きになったのだろうか?

 

『この前、彼のお財布に、
私の名前が書いてある魔法陣の紙が隠してあったの。』

 

つまり、彼の方が先に『両想いになるおまじない』を試していて、

その効果で語り手は彼のことを好きになってしまった。

 

とはいえ、今が幸せなのであれば、

素晴らしいことだと思いますけどね!!

 

リア充爆発s(ry

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3日前の夜中の話。


飲みに行った帰り道、メチャメチヤ寒くてさ

 

家の近所の自販機で温かい茶を買ってたの。

 

そしたら右にある交差点を子供が凄い勢いで駆け抜けた。

 

『こんなに寒いのに・・・』

 

と思いながら茶飲んで歩くと女の人が近寄ってきて

 

『息子見ませんでした?』

 

と聞いてきた。

 

眠いし、寒いし面倒臭いから

 

見てない事にして帰宅して寝たんだけど。

 

 

翌日驚いたね、

 

俺が見た子供の母親が自宅で刺されて重体なんだって。

 

近所の煙草屋が言ってたわ。

 

新聞には載らなかったから詳しく解らないけど

 

発見者が子供で警察まで走って行ったみたい。

 

俺助けてあげられたのかも・・・。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

『発見者が子供で警察まで走って行ったみたい』

とあるため、

『右にある交差点を子供が凄い勢いで駆け抜けた』

この状況はその子供が警察まで向かっているところを語り手が発見した。

 

つまり、この時点ではすでに母親は刺されているため、

語り手に

『息子見ませんでした』

と話しかけてきたこの女性は母親ではない。

 

母親でもないのに『息子』という表現を使っているということは、

おそらくこの女性が犯人。

 

目撃した子供を捕まえて

殺そうとしたのだろう。

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